次に同じようなことが起こらないように,セキュリティパッチをすぐにあてましょう,と云っているならまだよい。次がない事態,が引き起こされる可能性があることも感じられた。
25日に国内外のネットワークに深刻な影響を与えた犯人は,マイクロソフトのSQLサーバーに影響を与えるSQLスラマーと呼ばれるワームだった。悪用されたセキュリティホール(マイクロソフト社のページ)は昨年7月に報告されたもので,多くのサーバーでふさがれていなかったのが問題視される。
25日の午後から夜は,パソコンの電源を切っててもモデムのデータ送受信を表すLEDがひっきりなしに明滅し,かなりこわかった。というのが正直なところ。26日午後9時をまわった今は,ほとんど収まったが,ときたまやはりUDPの1434番にアクセスがある。
特定のサイトを標的にしたDos攻撃ではなく,無作為な乱発Dos攻撃でネットワーク全体が破綻した,という感じだろうか。開いた口がふさがらないのは確かにその通りなんだけど,これは記事中にあるように「単純」なワームだった。もっと狡猾さを組み込むこともできただろうしと思うと,これでも救われた方なのかもしれない。次,がない終わり,を作ることもできただろうし,と思うと,いたたまれない。
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